先日、ラボ(鑑別会社)の合成ダイヤモンドのセミナーに参加してきました。
そのセミナーの内容ではないのですが、
簡潔に整理してみたいと思います。
宝飾品マーケットに流れている、化学的にダイヤモンドと呼べるものを大きく分けますと、
以下に分類出来ます。
1、天然ダイヤモンド(カット以外の人工的な処理がされていないもの)
2、天然ダイヤモンドに人工的な処理がされたもの
3、合成ダイヤモンド(人間が技術で作り出したもの)
2については過去にブログで少し解説していますので、
そちらを参照ください。
1と2は、ダイヤモンドの鑑定書が出ますが、
3の合成ダイヤモンドは鑑定書は出ません。
合成ダイヤモンドにもインクルージョンはありますし、
CVD合成ダイヤモンドに高圧高温処理をすると
特色であったオレンジ蛍光がなくなります。
通常の紫外線蛍光装置では完璧な判定は困難です。
合成ダイヤモンドはプロでもルーペや、
簡易なテスターでは看破できません。
世界には様々な価値観があり、またその価値観も
時代とともに変化していきます。
合成ダイヤモンドの製品化の先端を行っているアメリカなどでは
普通にネット通販やオークションでも合成ダイヤモンドジュエリーが
売られています。
話がそれますが、日本でもダイヤモンドでないものに、何とかダイヤモンドと言って、
売られていますが、これは全くダイヤモンドとは別物です。
3の合成ダイヤモンドは、更なる技術革新で10年後や20年後、
どのレベルに達しているか、予測するのは難しいです。
現在は鑑別で看破出来るので、オーダーを頂いたダイヤモンドは
鑑定後のものを仕入れますから全く問題はないのですが、
インドなどから仕入れた業者が、鑑別会社に持ち込んだダイヤモンドの
中に合成のものが見つかっています。
海外で買って男性からもらったものや、
価格が安いもの、受け継いだものなど、
どうかな?と感じられた場合は、リフォームなどの際に
信頼ある鑑定書を取ることが出来ますので、
その際は、ぜひご相談くださいませ。