アクセサリーからジュエリーまで様々なリフォームのご依頼を
頂いていますが、今回は特別に神経を使う部分があり、
ブログ掲載を特別にお願いしてみたら
快諾を頂いたので掲載させて頂きました。
リフォームさせて頂いたのは、リングとピアス。
今回は、僕が以前からよく言っている
「その人にとって特別な価値がある石」。
その上、大抵のお店や工房は軽くお断りする石でもあります。
しかし、以前から申し上げているように
そういう素材をいかに素晴らしい作品に出来るかという
ことが求められている時代と考えていて、
こうした命題にも挑戦し続け、新たな価値を創造しています。
ジュエリーでもビーズでも
盛って盛ってゴテゴテにするのは誰でも出来ます。
頑張って作ったのはわかるけど、
洗練を感じるものはほとんどありません。
今回の場合、大ぶりで個性的な石を、
いかにシンプルかつ洗練感を出せるか。
覆輪留めは出来ないと判断しましたし、
石留めのやり方も特別なので、ブログでは公開出来ません。
制作上のことはあまりに多いのでブログでは控えますが、
ひとつだけ挙げるとすれば、石と調和する金属表面の
テクスチャーを削りながら探すところで、
やすりを変えながら、品のある輝きも欲しいし、
やりすぎると洗練感が失われるし、その上にラフ感も欲しい、
石とテクスチャーとが、有機的に高まる接点を探すところ。
ちなみにBefore画像の一部はこちら
僕がデザイン画を起こす段階から、製作に至るまで、
様々な制約の中で、いかに最高のプロダクトを作るか?
製作過程で最後まで何度もベストの選択を繰り返して出来たものです。
一部、通常の製作工程では行わないやり方を採用しています。
また通信販売とは違って、お客様の雰囲気等とジュエリーが合うように
製作全てに配慮をしております。
そうした甲斐もあって、とても喜んで頂きました。
感謝申し上げます。
いかにも宝飾品って感じのリフォームももちろん出来ますが、
このようなまさに世界に唯一のジュエリーにも仕立てます。